青森県弘前市で、コーヒー豆とともにステキな陶器を販売している「うつわ コーヒー豆や 豆人(まめと)」さんとのコラボ企画「Caffein Bar(カフェイン・バー)」。
豆人さんから様々なコーヒーを提供いただいて、古川家でコーヒーのお供を考案しつつ、よりコーヒーの世界を深く楽しもうというこの企画。2014年12月3日に、その第2回を開催しました。
テーマは「ブラインド珈琲タイム」
今回の「ブラインド珈琲タイム」は、浅煎り・中深煎り・深煎り、それぞれのコーヒーを2種類ずつ用意してブラインド・テイスティングで楽しんでもらう、という内容です。
この企画を始めてからというもの、コーヒーの楽しみかたが以前とは変わってきました。前回のテーマから、色々な食べ物でマリアージュを試している内に、コーヒーの個性がより分かって楽しくなってきたのです。
そこで今回はもっとコーヒーにフォーカスを当てて、参加された方々に「自分が本当に好きなコーヒー」を見つけ出してもらいつつ、さらにコーヒーの楽しみ方を広げるテーマにしました。
コーヒーのラインナップはこんな感じ。当日は、コク・苦味・酸味・甘味、それぞれ5段階評価で特徴を紹介しました。
浅煎り
- マハラジャ(インド)
- ブルーマウンテン No.1(ジャマイカ)
どちらも酸味があり、爽やかな味わいです。特にブルーマウンテン No.1は、全体のバランスが良く、コーヒー苦手な方も飲みやすいかと。
中深煎り
- ケニア(東アフリカ)
- 特上モカマタリ(イエメン)
ケニアの香りはとても個性的。特上モカマタリはまるで和風ダシのような味わい。参加者の「透明感がある」というコメントはまさに!と思いました。
深煎り
- ラルフ農園(ブラジル)
- トラジャ(インドネシア)
古川家が大好きなラルフ農園は、参加者にも人気でした。コーヒー好きにとっては、「これぞコーヒー!」という深煎りらしい香りとコクが楽しめます。
トラジャは超個性派!飲んだ瞬間から、別次元の香りと味。かなり印象に残ると思います。
念願のカウンター
前回は、会場のGalcom de bar(ガルソン・ジ・バール)の2Fを利用した会食形式だったのですが、今回は企画名にもある通り、Barといえばカウンターでしょう!ということで、人数を限定してカウンターでコーヒーを提供しました。
当日、カウンターにテイスティングシート等を並べながら、「これはテンションあがるなー!」と企画側もワクワクしてました。
実際に提供するコーヒーの豆も挽いた状態で配置。イベント開始前に香りや見た目、食感でコーヒーがどんなものか想像をふくらませてもらって・・・というアイディアです。
個人だと、複数のコーヒー豆を1度に比較するというのは意外にないので、参加者の方々にも新鮮だったようです。
12月3日は「妻の日」
1995年に制定された「妻の日」。「年の最後の月である12月に、1年間の労をねぎらい妻に感謝する日」 という意味で、最後の月(12月)+感謝を表す「サン(3)クス」(Thanks)の語呂合せ、だそうです。 イベント中は「夫婦の日」とご案内してました、間違いです。ごめんなさい!
古川家からは、浅煎り・中深煎り・深煎り、コーヒーのお供3種を用意しました。 煎りの深さに合わせて、新婚・銀婚・金婚をイメージしています(笑)
2種のクリームチーズ・カップケーキ 紅の夢&ラ・フランス
2種類(プレーンとココア)のカップケーキそれぞれにクリームチーズベースのソース、さらにフルーツのジャムを添えてみました。
浅煎りのコーヒーは酸味がありますが、あまり濃厚な味だと負けてしまうので、お互いが引き立て合うよう少し酸味を活かした味に。新婚なので、まだ甘酸っぱさが残るような・・・(笑)
ところで「紅の夢」はご存じでしょうか?古川家の地元の大学、弘前大学で開発された「果肉まで真っ赤な」りんごです。
見た目がすごく良いのですが、生で食べると酸っぱい!とにかく酸っぱい!紅玉という、加工向けの酸っぱいりんごが掛け合わされているためかもしれません。この「紅の夢」、ジャムにすると何ともきれいなピンクに近い赤がでます。
印象的な酸味もジャムではマイルドになって、とても美味しくなります。見た目が特に良いですし!
いっちゃん林檎農園「星りんごラスク」
これが1番人気だったかもしれません。古川家にたびたびご協力いただいている、いっちゃん林檎農園の「星りんごラスク」。ブロック状のりんごを干して作られていて、かめばかむほど甘さがじわーっと口の中に広がります。
前回は、クリームチーズと合わせることで、まるでホワイトチョコのような味わいになり、やはり好評でした!今回は、逆に水分を更に抜いてしまえ、ということで弱火のオーブンでじっくりとラスク状に。
これが大成功!カリッとした食感で、りんごの甘さは焦げてまるでキャラメルのような香りに。今回はローストしたクルミ、プチチョコを混ぜ込んでみました。
星りんごラスクとクルミを一緒に食べると、不思議なことに濃厚なカボチャのような味わいに!香りはまるで、みんな大好きな石焼きイモ!手前味噌ですが、これスゴイです。
中深煎りは、個性も強く香りが独特なコーヒーだったのですが、いい具合にマッチしました。
完熟柿のぜんざい仕立て
完熟で果肉がトロトロになった柿をゼリーにして、メープルシロップの香りをプラス。柿とメープルシロップ、かなり相性が良いのでオススメです!そこにミルク白玉を加えて、ぜんざい仕立てに。
深煎りのコーヒーは香ばしさと濃厚なコクが特徴なので、そこに負けない濃厚な甘さを合わせてみました。とはいえ、柿なのでくどさはありません。
超個性派のトラジャも、完熟柿のぜんざい仕立ての前には良い相性となったらしく、参加者の「熟年夫婦はさすがだね!」というコメントで会場にも笑いが。
次なる展開
Caffein Bar、とことんコーヒーを楽しんでいこうと思っているのですが、嬉しいシンクロが!
色々と今後を考える中で、Barという言葉が入っているからには、どこかでお酒を取り入れて、本当にBarとして企画してみたいと思っていました。
Galcom de Barのマスターに相談してみたところ、「実は自分もそうで、提案しようと思ってたんです」と嬉しい言葉が!具体的にはこれからですが、新しい形としてお披露目できたらと考案中です!