「伝統と革新」「老舗と新店」を巡る弾丸“食”ツアー 前編

古川家は元々パンが好きでしたが、世界のサンドイッチをきっかけに、パンの歴史を探る機会が増えました。

ダディがプログラマーのお仕事で東京へ行く機会(こちらのセミナー)があり、せっかくなので一度は食べてみたかったもの、一度は行ってみたかったところを巡ってきました。

ちなみにダディのお仕事の話、PastaYaさんが取り上げてくださり・・・感謝感謝です。ダディのレポートもあります。

では、弾丸“食”ツアーのレポートいってみましょう!

クリームパンの元祖、新宿中村屋

 

手前が「新宿カリーパン」、奥が「ふわとろクリームパン」

手前が「新宿カリーパン」、奥が「ふわとろクリームパン」

外観・内装ともにスタイリッシュに

外観・内装ともにスタイリッシュに

まず1件目はクリームパンの元祖、新宿中村屋。2014年10月29日にリニューアルOPENしたそうです。地下1階にある、Bonna(ボンナ)でクリームパンが販売されています。

創業者夫妻はある日、初めてシュークリームを食べてその美味しさに驚きます。そしてこのクリームをあんぱんの餡のかわりに用いたら、一種新鮮な風味が加わって、あんぱんよりも少し高級なものになると考えたのです。また、子供にとっては、小豆と砂糖だけの餡よりも、乳製品を使ったクリームのほうが栄養価の面で良いのではないかという考えもありました。早速作って店に出してみるとこれが大好評。明治37年のことでした。

クリームパン│商品の歴史│新宿中村屋

明るく洗練された店内、手前に「ふわとろクリームパン」、奥には「新宿カリーパン」。他にも目を引く商品ばかりでしたが、今回はこの2つをチョイス。

この「ふわとろクリームパン」、創業者がシュークリームを食べた感動から開発されたと言われるとおり、まさにパン生地のシュークリームでした。こだわりのカスタードは職人が毎日、手作りで炊いているとのこと。

元祖でありながら、時代とともに進化してきたのでしょうね、すばらしく美味でした。

「新宿カリーパン」は、昭和2年日本で初めて純印度式カリーを発売した中村屋のインドカリーがゴロゴロの鶏肉とともにたっぷり入った一品。

このインドカリー、ピリッと辛いのですが塩気がマイルドで非常に食べやすく、鶏肉の歯ごたえもすごく良いです。ダディはチキンカレー好きなので大満足でした。

あんぱんの元祖、銀座 木村屋総本店

饅頭のような、かわいいサイズ

饅頭のような、かわいいサイズ

モダンながら老舗らしい風格

モダンながら老舗らしい風格

1869年創業当時、日本においてパンは普及していませんでした。どうすればパンが食べられる様になるのか。 木村安兵衛、英三郎は考え抜いた結果、酒種発酵種に出会い酒種生地が出来上がりました。 日本人の嗜好に合わせて酒種発酵種を開発し、始めてあんぱんを作り上げたのは明治7年、洋のパンに和のあんが融合した和洋折衷の画期的なあんぱんでした。

酒種あんぱん | あんぱんなら銀座 木村屋總本店

パンの歴史をたどっていくと、分岐点として必ず発酵の話がでてきます。発酵は人類の歴史の中でも「奇跡の発見」といえるかもしれませんね。

今回は「酒種あんぱん 五色」という、5種類のあんぱんが入ったお得なタイプにしました。いずれも饅頭のような大きさで上品なたたずまい。

明治天皇に献上された元祖あんぱんである「桜」は、桜の塩漬けが入っており、この塩辛さがあんこを引き立てます。その他に、「けし」「小倉」「白」「うぐいす」とあり、いずれも後を引くおいしさで、あっという間に完食・・・。

店頭では1コから購入できますし、伝統がありながら気軽なところが嬉しいです。

パリで人気の「メゾン・ランドゥメンヌ」

食べ応えありそうな大きめサイズ

食べ応えありそうな大きめサイズ

この隣には行列がずらり・・・

この隣には行列がずらり・・・

2011年にパリのグルメガイド「ピュドロ」が発表した「ブーランジェリー・オブ・ザ・イヤー パリ」でパリ最高パン屋賞を受賞。 2013年には、フィガロの「パリで最も美味しいクロワッサン」で第3位に選出。

輝かしい経歴のお店がついに日本上陸!という触れ込みでメディアに取り上げられているのですが、古川家は「世界の日本人妻は見た!」という番組で存在を知りました。

どちらかというと、世界各国の食事情を楽しみに拝見しております(笑)

せっかくだし、いってみよう!と六本木まで足を伸ばしましたが、さすが行列ができていました。入り口には警備員がいて、混乱しないよう交通整理という状態。

イートインあり。入り口の横を見ると、オープンは朝7時から!パン屋だもの、早朝に来れば良かったのかと反省しながら並びましたが、意外とすんなり入れました。

お目当てのクロワッサンは2種類。が、1人2個まで!ひとり旅のリスクを実感しつつ、バゲットとカンパーニュをいくつかチョイス。

クロワッサン以外は値段が青森県弘前市のパン屋さんと変わらず、とてもお手頃でした。味はと言うと、フランス産の発酵バターなので香りはもちろん良いですが、中がモッチリとしていて、噛めば噛むほどおいしい一品。

弘前市はパン屋が多い土地なのですが、正直なところ「弘前すごいな」と思いました。パンは生き物なので、水・気温・湿度、色々な条件が大事です。 ましてや生活にとけこんだものですから、「毎日食べられる」というのが特に大事ですよね。やはりその土地で食べてみたいなぁ・・・。

後半に続く!

弾丸“食”ツアー、まだあります!前編はパンにフォーカスしてみました。後編は、また別な食べ物、お店をレポートします。お楽しみに!

Write a comment

CAPTCHA