「知ってる?世界のサンドイッチ」第13回を開催しました!
千年児童センターさんからのご依頼です。2019年の開催から、約5年振りのの開催となりました。
待ちに待った開催の日
2024年3月に久々の開催となった「知ってる?世界のサンドイッチ」。嬉しいことに過去に開催経験のある千年児童センターさんからもご連絡いただいて、ぜひ開催をとご依頼いただきました!
お話自体は夏前にいただいていたものの、暑い時期では猛暑日などなってしまうと腐敗の危険もあるため、大事をとって冬直前の開催となりました。が・・・。この時期はこの時期で感染症が流行ってきたりと、こちらを立てればあちらが立たずと心配はつきません。
職員のみなさんからも楽しみにしてます!と伺っておりましたし、私たち自身も本当に楽しみだったので、なんとか無事に乗り切りたい一心で準備を進めてきました。
参加者にはアレルギーの有無を必ず確認しておりますが、今回はその対応もあり準備の中でも様々な気づきがありました。普段、自分たちが何も問題なく食べているものが他の人にも大丈夫とは限らないのが食の難しいところであり楽しいところでもあると思います。
おいしいはもちろん大事ですが、それ以上に安全でなければ成り立ちません。私たちが持っている味覚も安全な上で積み重ねた食によって発達してきています。元気で安全だから、おいしいものが楽しく嬉しくなる。
食の非言語コミュニケーションとしての力を発揮させるには、そういった要素が欠かせません。
幸せの「パンの山」18種10カ国
今回は児童だけなく、親子参加なので保護者の方も一緒に。よく出る質問は「これ全部、弘前市内で揃うんですか?」というもの。
そうなんです!弘前市内で揃っちゃうんです。もちろんパン屋さんの協力あって用意できているものもあります。とはいえ、それは数の都合であって家庭で少量を楽しむ分には特注の必要もなく揃えられます。弘前市はそれだけパン屋さんが豊富な土地なのです。
パンはその存在が「当たり前」と思われてるので、実際に作ってみると値段と労力のギャップにびっくりします。これを毎日の食卓のために大量生産するとは、一体どういう魔法なのか・・・。そんな風に考えさせられます。作るのに半日かけても家族で食べたら、あっという間になくなりますからね(笑)
スーパーで見かけはするけど、なかなか手を伸ばせずいつものパンを買う・・・というのはよくあると思います!このイベントをきっかけに、違う食べ方や種類も試してみよう!と思えるきっかけになれば幸いです。
パンに囲まれたサンドイッチパーティをぜひお家でも試してみてください。
サンドイッチに正解はない!?サンドイッチの歴史と味覚のお話
おいしいものは何も知らなくてもおいしいものです。それが1番だとして、食のイベントでなぜ座学があるのか?
「サンドイッチ目線の食文化史」に触れる意味とは何でしょうか?さらにおいしく感じてもらうために、来店されたお客様に食材や調理方法の説明をしながら提供する飲食店が増えています。「情報を食べる」ことで、おいしさが一層増すかもしれません。いじわるな言い方をすれば、それは錯覚というか脳をだますというか(笑)
古川家が提供する座学には、もちろん知識提供という意味があります。でも、その知識はよりおいしいと感じてもらうというより、なぜおいしいと感じるのか?自分が食べているものは一体どういうものなのか?と、振り返るような内容となっています。
歴史を学ぶといえば堅苦しいのですが、それもこれも食への好奇心を持つきっかけとするためです。何気なくて食べているものは、労せず今の状況となったわけではありません。すべての食は人が自然の恵みや自然現象から気づき、手を加え、作り続けることで発達してきた技術の結晶ともいえます。
当たり前だからこそ、どうやって当たり前になったのかを知る。そうすれば、次の当たり前を作る種がここで触れた誰かから芽吹くかもしれません。
これおいしいね!でも、どうしておいしいんだろうね?自分で作ることはできるのかな?他には何があるのかな?
ややいじわるめなクイズを織り交ぜながらですが、好奇心が生まれるようにと願って座学の時間を取り入れています。
大人気ぴよ先生!みんなが料理研究家になる時間
自分の手で、自分だけのサンドイッチを作ろう!それはさながら全員が料理研究家になる時間です。
パンの紹介を済ませたところで、今回はデモンストレーションとして、ぴよにサンドイッチを作ってもらいました。作ったのは2種類のサンドイッチ!
ひとつはトルティアチップスのフレークを使ったオープンサンドイッチ。パンの厚さを指定して切ってもらい、そこに好きな具材を乗せていきます。挟まず乗せただけのサンドイッチ。パンの厚さを指定して切ってもらうという経験はそうそうないのでは?カット済みのパンを買うことがほとんどと思いますが、ブロックで買って好きな厚さにカットして楽しむ。これもおうちですぐにできる贅沢な楽しみですので、ぜひお試しあれ。
そしては次は漬物マスター?ぴよの本領を発揮したフルーツサンド。パリジャンをカットして縦に切れ目。そこに好きなフルーツを挟んで、トッピングに紅生姜!会場がどよめきます(笑)そこに、おさつスナックのフレークを。今回、スナック菓子のフレークは彼女のアイディアです。そして仕上げに全体へメープルシロップをかけて完成。
フルーツと紅生姜!?で驚くところへさらにメープルシロップ!?と目が点になる反応でしたが、食べてみると・・・おいしい。特に紅生姜とメープルシロップの組み合わせは絶妙で、マンゴーのような風味もあり驚きました。
そのかいあってか、児童たちもぴよ先生?の真似をして、紅生姜やフレークを積極的に使って色々な組み合わせをしてくれていました。そうなんです、食は本当に自由なんです。わかり切ってる組み合わせで楽しんでももいいのですが、こういう時こそ「これおいしいのかな?どうなんだろ?」で試してみて欲しいですね。良い影響を与えてくれたぴよに感謝です。インフルエンサーってこういうとか・・・と、ややずれた感想とともに成長を喜んだ瞬間でした。
意外な組み合わせが反響あったおかず達
保護者も参加となると、非常に増えるのがマミィ作おかずへの質問!これはどうやって作ってるんですか?何が入ってるんですか?どこで買えるんですか?(笑)
特に質問が多かったのは「サケとやさいのツナマヨ風」でした。鮭フレークはそのまま使われることが多いと思います。そして、ツナマヨは定番おかずとして幅広い人気があります。ツナを鮭フレークに置き換えというのが、ありそうでなかったアイディアらしく、非常に質問が多かった模様。
今回はマミィがレシピを用意してくれたので、ご紹介いたします!
鶏むね肉の照り焼きチキン
1.水・酒・みりん・砂糖・醤油を入れた鍋で鶏むね肉を丸ごと煮込み、火が通ったら肉だけ取り出す
2.スープの味をみてお好みに整えたら水溶き片栗粉でとろみをつけ、照り焼きソースを作る
3.取り出しておいた肉全体に照り焼きソースをかけしっかり冷やしてからスライスし完成
鶏そぼろ&じゃがいもの簡単コロッケ風
1.皮を剥き小さく切ったじゃがいもを水にさらし耐熱ボールに入れ電子レンジで加熱する
2.じゃがいもに火が通ったらお好きな鶏そぼろを混ぜ合わせ馴染んだら完成
三色ナムル
1.鍋にもやしともやしが隠れるくらいの水を入れ火にかける
2.1が沸騰してきたら千切りにした人参・ざくぎりにしたほうれん草を入れさっと茹でたらお湯を切りしっかり洗う
3.塩・黒こしょう・ごま油・ごま(お好みで醤油や麺つゆ、すりおろしニンニク)を入れ混ぜ完成
鮭フレーク&野菜のツナマヨ風
薄くスライスした玉ねぎ・さっと茹でた水菜(生でもOK)・に鮭フレークを入れ混ぜ、マヨ・塩で味を整え馴染ませたら完成
キャベツ&コーンのコールスロー
千切りキャベツ・コーン缶に砂糖・塩・酢・マヨを入れ混ぜ馴染ませたら完成
伸び代しかない普遍のテーマ「食」
何回もおかわりに来てくれる参加者を見ながら感じるのは、やはり誰しも食に関心があって好奇心があるということです。
こういう場だからこそ、制限なく思いっきり堪能して欲しいと願っています。普段は様々な制約がありますし、好きなものを好きなだけというのは難しかったりします。自由がなくなるといつの間にか発想が狭まって選択肢を自ら少なくしてしまうなというのが実感としてあります。
ですが、この短い時間の中でもこれだけの参加者(関係者合わせて50人近いです)が多様な反応と発想を見せてくれるので、誰しも伸び代しかないなと感じます。そして全員共通にできる「食」というテーマの普遍性を改めて実感しました。
アレルギー対応するにも、食品表示の規制が進むことで確認する手段が増えました。食べてみるまでわからない危険性があれば、やはり食べないという選択になると思うのです。安全だから食べられる、食べられるから試したくなる。そういう連鎖こそが好奇心と発想力を高めるのだと思います。
インフルエンサーぴよ(笑)のマネをしたはずなのに、結果は誰一人として同じにならない。でも、楽しんで喜んで食べている。その姿を見せてもらえることがこの企画の醍醐味ですし、古川家にとっては最大級の学びの場となっています。
手に取るパンの傾向、市販品でも知っている知らないの違い、普段から食べているもの・・・何気ない会話すら刺激になっています。最高のライフワークなのですが、この機会をいただけること、ご協力いただけることに改めて千年児童センターの皆様へ感謝申し上げます。
以前、お兄ちゃんが参加したことがあって、また開催されると聞いて楽しみに待ってました!という保護者からの声もあったようです。世代を超えて楽しんでいただけるなんて、嬉しいことこの上ありません!
帰り際、参加してくれた児童から「また来てね!」「また食べたい!」と言ってもらえると、本当に嬉しくなります。もし、またお声がけいただければ喜んで!
その時をみんな元気で迎えたいですね。それまで、サンドイッチに限らず、おうちでも自分で自分なりの「おいしい」を試して過ごしてくれてるとうれしいなぁ・・・。
千年児童センターの皆様、参加者の皆様、ステキな時間をありがとうございました!
今回登場したパン
イギリス
- マフィン
フランス
- バタール
- バゲット
- パリジャン
- パン・ド・カンパーニュ
- クッペ
メキシコ
- トルティーヤ
インド
- ナン
イタリア
- フォカッチャ
エジプト
- ピタ
アメリカ
- ホットドッグバン
- ハンバーガーバン
ポーランド
- ベーグル
ドイツ
- ミッシュブロート
日本
- 食パン
- ラウンド