「知ってる?世界のサンドイッチ」第14回を開催しました!
今回は、三岳児童センターさんからのご依頼です。
会場に入ると万国旗が飾ってあって、素敵な空間でした!ありがとうございます!
親子参加としての開催でしたが、インフルエンザが流行しているため楽しみにしながら欠席となってしまった児童もいました。なんとか次の機会あれば、ぜひ一緒に時間を共有したいところです。
クイズを先読み!?学習が早すぎる食文化史の座学タイム


毎回恒例、サンドイッチを切り口とした食文化史を学ぶ時間からスタート。今回、とあるきっかけで既存の内容についてもう一度調べたりしましたが、時代の流れを感じました。
最初にこの資料を作った当時は、なかなか同じような内容を調べている人はいなかったのですが、当時はなかった情報を2件ほど見つけられました。
世界はつながっているなぁと感じつつも、日本食の評価が大きく変わりました。その中でも、日本発のサンドイッチが海外で流行したりしています。
ベーシックな部分は変わらないのですが、食べる側の感性は変わっていくものですね。
本編の座学はというと、恒例のクイズから学習するスピードが非常に早く。2問目のクイズでは会場に回答を聞く前に正解を言われてしまいました(笑)それでいいんですけども、欲しかったツッコミ多数いただいて楽しめました!
サンドイッチの歴史を紹介する中で、伝えきれない内容が大分あって短縮版です。お腹が空いてそれどころじゃないですよね?ただ、この時間が調理体験を充実させるトリガーになるので欠かせないのです!
いずれ時間と空腹さえ許されるのなら、全部盛りの座学タイムを試してみたいですね。
パン16種10カ国、マミィのおかず7種類が揃いました!
いつもながらパンがずらりと並ぶのは圧巻ですが、近づくと良い香りが漂ってきます。運送中の車内もパンの香りに包まれていて、とても幸せな気持ちになるもの毎回変わりません。



古川家の手作りパンを含んだ16種10カ国のパンたち。
- パリジャン、バゲット、バタール、クッペ、パン・ド・カンパーニュ(フランス)
- ミッシュ・ブロート(ドイツ)
- ホットドッグバン、ハンバーガーバン(アメリカ)
- ベーグル(ポーランド)
- 角食パン、丸食パン(日本)
- イングリッシュ・マフィン(イギリス)
- トルティーヤ(メキシコ)
- ナン(インド)
- ピタ(エジプト)
- フォカッチャ(イタリア)
ご協力いただいているパン・ド・カンパニューさん、ポポロさんのパンはどこにいっても好評です!いつもお世話になっております!
パンたちに合わせるマミィのおかず、今回は7種類。



ポテトサラダ2種(マッシュ&コロコロ)
マッシュのポテトサラダは、いわゆるポテサラです。サンドイッチ用に追加具材を玉ねぎだけとシンプルにしています。玉ねぎの切り方をスライスにすることで食感にアクセントを。
- じゃがいも(つぶす)、玉ねぎ(スライス)、マヨ、塩、白こしょう
コロコロのポテトサラダは、オリヴィエサラダ(ロシア風ポテトサラダ)の古川家アレンジをベースに。普段だと白ワインビネガーも使うのですが、香りが独特なので食べやすいように抜いています。マスタードは粒タイプを使用していて、酸味を生かした味付けなのですが少し甘めに。
- じゃがいも(角切り)、玉ねぎ(みじん切り)、マヨ、砂糖、酢、塩、マスタード
人参マリネ
古川家の常備菜です。味付けは砂糖・塩・酢(さしす)だけです。ストックしておきたいのに人気すぎて食べきっちゃうという(笑)Youtubeに作り方も公開してあります。
- 人参、砂糖、酢、塩
キャベツのレモンコールスロー
キャベツそのままだとサンドイッチには挟みづらいので、コールスローに仕立ててレモンの香りをプラス。ぴよ弁当に登場するサンドイッチでもよく使われています。
- キャベツ、砂糖、塩、(酢)レモン汁
もやし&水菜の海苔入りナムル
古川家のナムルでは定番の味付けで、そこに海苔で香りと旨みを。水菜が食感をさらに良くしています。
- もやし、水菜、海苔、塩、黒こしょう、ごま油
切り干し大根&きゅうりの冷やし中華風サラダ
切り干し大根をサラダ仕立てに。切り干し大根はどうかな?と思っていたのですが、冷やし中華風の味付けで大人にも児童にも人気でした!Youtubeに作り方を公開しています。
- 切り干し大根、きゅうり、砂糖、酢、しょうゆ、ごま油、白ごま
フライパン蒸し鶏
こちらもYoutubeに作り方を公開しています。普段は皮を外すのですが、今回は皮付きで。鶏胸肉と塩だけというシンプルなレシピなのですが、様々な食材や調味料と合う万能おかずです。
- 鶏胸肉(皮付き)、塩
そのほかにも、トッピングやソースとして用意したものを。
定番としては、マヨドレ(たまご不使用マヨネーズ風調味料)にケチャップ。今回はチェダーチーズソースが初登場。
トッピングには、ツナ・鮭フレーク・しば漬け・たくあん。しば漬けとマヨでタルタルおいしいよ!と紹介したらどよめきが(笑)結構、広まってきた組み合わせと思ってたのですが、試された感想は好評でしたし、しば漬けが意外と何にでも合うとのこと!
あとはヨーグルトソースも用意してみました。甘くはない、しょっぱいヨーグルトソースです。水切りヨーグルトに塩・にんにく・オリーブオイルを混ぜたシンプルなソースです。
え、ヨーグルト!?と、またどよめきが(笑)クリームチーズみたいで万能なソースです。古川家ではすっかり定番になっていますが、ギリシャやトルコにインドなど様々な地域でヨーグルトは調味料としても使われています。
始まってみると、食べてみた方々の間で口コミが広がったらしく?あっという間になくなってました・・・次は多めに作ってみますね?
おいしくて楽しい組み合わせの発見!




いつも最後にアンケートをお願いして自由に感想を書いてもらっているのですが、今回は「おすすめの組み合わせがあったら教えてね!」と案内の際に付け加えてみました。
そしたら出るわ出るわ、個性あふれる組み合わせの数々!
それは間違いないね!その発想はなかったわー!などなど。いただいた組み合わせをピックアップしてみました!
確かに!な組み合わせ
- もやし&水菜の海苔入りナムル+スライスチーズ or チーズソース
- にんじんマリネ+ポテトサラダ(コロコロ)
- チョコホイップクリーム+ホイップクリーム
- 鮭フレーク+たくあん
- スライスチーズ+チーズソース+コーン
- チョコホイップ+チョコレートソース+クラッカー
なるほど!?な組み合わせ
- しば漬け+ヨーグルトソース
- ツナ+ホイップクリーム
- パイナップル+ウインナー
- 鮭フレーク+パイナップル
- 切り干し大根&きゅうりの冷やし中華風サラダ+たくあん+マヨドレ
- ポテサラ(マッシュ)+しば漬け+たくあん
- ポテサラ(マッシュ)+人参マリネ+しば漬け+ヨーグルトソース
そうきたか!な組み合わせ
- ウインナー+みかん+ケチャップ
- スライスチーズ+チーズソース+マシュマロ
- 生クリームは何にでも合う
甘味と塩味の組み合わせはチャレンジしやすいのですが、そこに酸味を加えるものも多かったですね!しば漬けが思ったより何にでも合うという感想もいくつかありました。苦味は使いこなしが難しいので外しているのですが、いずれは追加してみたいところ・・・
そして、脂味とでもいいましょうか?油脂を加えることで組み合わせやすくなるケースも試されてて勉強になりました!
生クリームは何にでも合うは名言というか(笑)チョコレートソースも候補になります。甘味と油脂なので塩味が濃いものをまとめてあげてくれつつ、みかんのような酸味もある食材でアクセントを加えたりしてもいました。
個人的におもしろかったのは、おさつスナックとチーズソースです!おさつスナックを砕いてふりかけて食感をプラスしてみたのですが、コーンポタージュのような味わいもあって発見でした!
パンを小さくカットで回数勝負!
パンの大きさでサンドイッチの味わいも変わりますが、小さくカットするメリットも実は多いです。
1回でお腹いっぱいになってしまうよりも、小さくカットして色々な組み合わせを何回も楽しむ方が満足度は高くなると思います!回数を多くできると思えば、チャレンジもしやすくなりますよね。
イベント中の感想で、これとこれはおいしかった!という声のほかに、これとこれは合わなかった・・・!という声もあって、それがまさに楽しいところかなと!
1回きりと思うと冒険しにくい組み合わせも、何回もできると思えば「いやいや、まさかな・・・」という組み合わせにもチャレンジできますよね!そのおかげで見つかったお気に入りの組み合わせもきっとあったはず。
おいしい!を大事にするだけでなく、まずい!もOKとする試し方って、楽しいも出てくるのが不思議なところ。
お腹を満たす食事、健康のための食事は当然大切ですが、こういう刺激やアイディアを楽しめる食事もあっていいですよね。
自分で考え、自分で作り、自分で食べる。誰もが料理研究家に
終了後に児童センターからいただいた感想として、こんなに長い時間ずっと飽きずに没頭していることはこれまでなかった。食べる、ということにこんな力があるのかと驚いた。といった言葉をいただきました。
古川家としても、どうやったら色々と試してくれるだろうか?知らないパンも手に取ってくれるだろうか?と何度も打ち合わせしながら準備していました。
座学の冒頭で「食べること好きな人!」と聞いたら、みんな元気に手をあげてくれました。「料理が好きな人!」と聞いたら、自信なさげにあがる手が片手で数えられるほど。
日本は新鮮なものから保存性の高い食材まで揃い、なんなら世界中の食材や調味料だけでなく、レンジで温めるだけといった調理キットまで近隣のスーパーはおろかコンビニでも手に入ります。
まさに食文化の最先端かつ料理大国といっても過言ではありません。
でも毎日、1日に数回も行う食事という行為とあまりに恵まれた環境も相まって、食の価値が低く見られてしまうケースが多々あります。
その中で「お昼は何を食べようかな?」「夕飯はどうしようかな?」と考えることも料理の大切なプロセスの一つです。確かに面倒と思う時はあると思います。食事を楽しめるように前後の予定やメンタルが心地よい状態であることも大切ですから。
せっかく一堂に会して食事の時間を共有するのですから、没頭して楽しんで、普段の意識や行動に少しでも良い影響があればと願っています。
考えて、作って、食べて。また考えて、作って、食べて。
その中で自分が好きだと思えるもの、自分に合っていると思える味や組み合わせに出会って喜んでくれたら最高です。その経験があれば、きっと状況が変わっても食に対して楽しめるポイントを自分から見つけられるのでは?と考えています。
その様はまさに料理研究家とも言えます。参加者の誰もが料理研究家になる時間。古川家が手がける食のイベントで意識していることのひとつです。
知ってる?世界のサンドイッチ14回目を迎えましたが、もっとブラッシュアップできるポイントはあるよねと古川家の振り返りでも多々ありました。
またもし次回の機会があれば、今回よりも楽しめる時間を目指して準備に励みます!
改めて、参加者のみなさん、三岳児童センター職員のみなさん、ありがとうございました!

