ICT体験創造フェア(三沢航空科学館にて)で eスポーツ講演会に親子登壇しました

12月10日(土)・11日(日)の2日間にわたり、様々なテクノロジーを体験できるICT体験創造フェアが開催されました。その中で「eスポーツ講演会」講師として青森県から古川家に登壇をご依頼いただきました。

古川家では初の親子登壇

料理研究一家としては、過去にぴよも参加者となったり、デモンストレーションしたりということはありましたが、講師として人前に立つのは初めてです。

2012年に料理研究一家、2018年にゲーム研究一家と活動の場を広げてきたものの、まさかこういった形になる日が来るとは思いもよらず。

親子での登壇に不安があったかというと、正直ありませんでした。言葉遣いは気をつけようねぐらいです(笑)

後に触れますが、古川家としてはこれまで身をもって体験し、考え、話し合ってきたことの振り返りです。その中に少しでも役立つもの、価値があると感じてもらえるものがあれば…と思うばかり。

ぴよへの信頼と言うより、このような機会でぴよがどんな風に振る舞うのか、当日が楽しみだなーという好奇心の方が強かったですね(笑)

テーマ「家庭とゲームの距離感」

当初いただいたテーマは「安全にeスポーツを楽しむコツ」でした。

eスポーツという言葉は急速に広まりつつありますが、eスポーツの定義だったり、ゲームに対する認識だったり、安全の境界だったり、言い出せばキリが無いくらいに思うところ、考えていること、取り組んでいることがあります。

ぴよが今年から中学生になったこともあり、ノウハウというより古川家の記録をそのまま共有することが最適と考えました。

古川家にとって、家族みな健康での暮らしこそが第一であり、その延長にすべてがあり、どれも大切な暮らしの一部という考え方です。家庭と仕事を分けたりしないように、ゲーム(ここではビデオゲーム)も暮らしの一部です。

立場上、様々なケースの相談は受けておりますが、いずれも家庭における優先度を誤るとトラブルになっています。

世代を問わずゲームを優先しすぎて家庭がおろそかになる。結果、ゲームが敵視される。

よくある話です。

それを危惧して制限し続けた結果、保護の目が外れた途端に反動でゲームにのめり込みすぎてしまう。結果、ゲームが敵視される。

この手の話題を聞いていつも思うのです。悪いのは本当にゲームですか?

家庭において、ゲームはどんな立ち位置が適切なのか。家庭によって違うことは想像に難くありません。

改めて現状を見直すきっかけになることも願い、テーマを「家庭とゲームの距離感」としました。

テクノロジーは知性の鑑

技術の進歩は人間の生活を豊かにしてきました。影の部分も大いにありますが、私(ダディ)は少なくともIT(ICT)によって生活が豊かになったという確信があります。私自身がITによって得られたものは多大です。非常に感謝しています。

私は普段プログラマーとして活動しておりますが、「一家に一人はIT担当を」という考えで、IT導入によるメリット・デメリット、費用対効果を踏まえた暮らしのあり方を念頭に開発や企画を行っています。

ここでいうテクノロジーは、ITとゲームも含みます。

最近はAIによるイラスト作成なども議論に上がりますが、どれだけに高度になろうと予測不能になろうと動かない前提があります。

使うのは人間であること。

今後、SFにあるような自己学習・自己開発によって成長する機械生命体が世界の中心とならない限り、テクノロジーを生み出すことも使いこなすことも人間の役割であり続けます。

善悪の定義も、テクノロジーによってもたらされた結果を成功と見るか失敗と見るかも、その人間から見た世界です。

経験や知識の差はあれど、人間(というか動物全般)は物事を知り、考えたり判断したりする能力を持っています。話は大きくなってしまいましたが、やはりゲームに問題があるのではなく、使う人間に問題があるのだと考えています。

かといって使う人間にすべての問題があるのではなく、小さな認識の違いや判断の誤りが積み重なって、問題として表に出てきてしまったのでしょう。

その時に「どうしてこうなった?」と改めて考えることも大切ですし、これから同じ問題を繰り返さないためにどこから改善すれば良いか考えることが必要です。

家庭における問題であれば、当事者だけでなく家族で話し合うことも必要と思います。

ゲームではなく人間と向き合って欲しい

講演の最後、まとめでぴよが語った言葉です。

コミュニケーション能力や人間関係など、人間そのものの原因により、ゲームが悪者になってしまうことへの問題意識から出たものでした。

ぴよが「ゲームを作った人たちはすごいし、ゲームをプレイできていることも、そのゲームを知っていることもすごいこと」と様々な立場に敬意を持って考えていることも良かったなと。

「勉強も大事だし、家族との時間も大事だし、ゲームをプレイする時間も大事。ゲームばかりではなく、やることをやってからゲームを楽しむ。両立することを考えて欲しい。」

同年代に向けた言葉は、自分も含めてと伝えていました。

講演自体は古川家のゲーム年表に沿って思い出話のようにトークしつつ、当時の考え方や経緯を説明しながら進める方式した。

取り上げるトピックは決めておきましたが、当日の流れで変化はあるし、会場の反応でも変わったりするから、ダディが話を振ったら自分なりに話してねと、ぴよとは約束していました。

軽く事前練習はしましたが進行の流れについてだけで、話す内容に指示はありません。

親としてはそれでも自分の意見を伝えてくれたことに成長を感じましたし、何が来るか分からない質疑応答でも自分の意見を伝えていた様子には頼もしさすら感じました。

失敗もあったし、これからも試しながら話しながら

育児にiPadを使えるのでは?と導入したものの、iPadが提供する体験が魅力的で、ぴよは親との抱っこよりもiPadをせがむようになった時期がありました。

まだ私たちは使いこなせないのだと判断し、夫婦で話し合った結果「iPadどっか飛んでっちゃった!」という苦し紛れの言い訳をし(笑)

アナログの経験をしてからデジタルへと進むようにしてバランスが取れたと今は考えています。

最初から使いこなせた家庭もあると思います。古川家ではできなかった、ということですね。それが古川家にとってテクノロジーとの距離感を考えさせられた最初の機会でした。

私自身がゲーム大好きで、ゲーム(とマンガ)から人生を学んできたと断言するほどです。そんな私の夢は家族で一緒にゲームをすること。

その夢が叶ったのは嬉しいですが、自分が育った時代とは環境が違います。ゲームの楽しさは変わっていないどころか、もっと楽しいものに発展していました。

家族で共有することは、家族それぞれが違う人間として関わり、考え、判断することを意味します。

一人だけで結論を出すことはできませんし、一人だけの考えでは視野が狭くなります。

だからこそ、成功しても失敗しても、感想も含めて家族会議を開いてきました。楽しかったねー!とか、次のアプデ見た?とか、そういうのも含めて(笑)

特にぴよは変化の幅も大きく、1年もあれば別世界と言っても過言ではありません。

暮らしに対する認識も時間配分も変わります。学年変化や夏休みなどの長期休暇の前後に、折を見つけては振り返りと今後の進め方について雑談混じりに話してきました。

人間が成長して変わっていくように、家族の形や認識、社会情勢も含めた環境も変わっていきます。変化が起きそうな時にこそ、話し合って現状確認して、次の試し方を考えることが大切だと考えています。

一緒に暮らす人間は同じなのですから。

それが家庭なのか、学校なのか、職場なのか状況は様々でしょう。でも、そこにいるのはやはり人間です。通信プレイできるゲームの向こうにも人間がいます。

同じく人間がいる。だから素性が分からなくとも、まず敬意を持って接する。そういう意識があるだけで、介在するものがゲームだろうとITだろうと、人間と向き合って暮らしていけるはずと考えています。

アンケートへのご協力ありがとうございました

今回、講演での資料として家庭内におけるゲームの考え方について意識調査を行いました。

多数の回答をいただき、おかげで興味深い傾向を知ることができました。ご協力いただいた方々には、改めてお礼申し上げます。

小中学生向け、保護者向けと2つのアンケートを用意してそれぞれ回答してもらいました。

用途を講演内での発表に限定しており公開できませんが、どちらかというと保護者側がギャップを作ってしまっている傾向に読み取れました。

もし、家庭とゲームの距離感について悩んでいる方がいたとして、お伝えできることがあるとすれば、対象になっているゲームについて知らないことを減らしてみて欲しいなと。

どういうゲームか調べる、プレイヤーであるお子様にプレイする理由やゲームのおもしろさを聞いてみるなど。

制限の対象よりも、コミュニケーションのきっかけになれば、ゲームを愛するものとしては嬉しい限りです。

今回は親子登壇という貴重な経験をいただき、古川家にとってもたくさん勉強になりました。

今はライブ配信を中心にしておりますが、良かったら一度どんな様子か見に来ていただければ(笑)